ネパール植林支援とトレッキング その②

トレッキング
ベトラワティでトリスリから来たバスに乗っていざ出発。ロクさんがとってくれた指定席は一番前。バスの中は荷物と人で一杯だ。道ばたで手を挙げるとどこでも止まって乗せてくれる。車内が一杯になると屋根の上。10:30になるとバスは止まって運転手も客もバッティ(茶店)に入ってご飯タイム。我々も降りてお茶とモモ(餃子)で腹ごしらえ。尾根をじぐざぐに上る道は舗装されていて一番前の席は見晴らしもよく最高と、思ったらトラバースに入った先に信じられないくらいのすさまじい崩壊の痕が見えた。雨期に沢が氾濫して崩れたらしく道も畑もばっさりと無くなったところに仮設の道が作ってある。路肩はいまにも崩れそう。運転手の目が真剣だ。何カ所かの崩壊箇所を通過して舗装した道に出た時は真剣にうれしかった。ドゥンチェの街は20年ぶり。1993年にガンチェンポ遠征の時は、ここからキャラバンを始めた。ガイドのオングチューと合流。ホテルはWiFiが使えるが期待したお湯は出ない。体を拭いて着替えるだけ。
トレッキング1日目。不要な荷物をホテルに預けて出発。今日の目的地シングンバ(3,300m)までの標高差は1,350m。ランタン谷に入る自動車道路を右にわけて、トリスリ・コーラの谷に入っていく。谷を1時間ほど入ったところから右岸を急登。3時間で2,625mのデウラリ。ここで昼食。さらに尾根の急登がもうしばらく続く。ガスがかかって周りの景色はあまり見えない。2時間ほどでシングンバに到着。ロッジが5,6軒とチーズ工場があるがシーズン外れて閑散としている。チーズ工場を見せてもらい、500g切ってもらってRs.510。ロッジに帰ってチーズをつまみにククリラムを一杯。ここもお湯は出ないが、オングチューは上半身裸になって頭を洗っていた。
トレッキング2日目。朝の気温は-2度。コンロでお湯を沸かしてコーヒーを飲んだあと、食堂でトーストとゆで卵の朝食を食べて出発。今日はガスが無くて山がよく見える。風は冷たい。シラビソの巨木の森が標高3,800mくらいまで続いて森林限界となる。昼前にラウレビナ(3,900m)到着。昼食は普通に頼むと量が多いので、ダルバートとモモを頼んでIさんとシェア。順応をかねて4,030mくらいまで登ってみるとガネッシュ山群がよく見える。その右手にはチベットの山々、さらに右にはランタン・リルンからランタン谷左岸のナヤカンガ(5,857m)が続いている。あの程度なら3週間ほどで行けないか。。ガンチェンポは見えない。
トレッキング3日目。夜中にIさんの脈が上がったのでダイアモックスを飲んだが、朝になったら回復したので予定通りゴサインクンドに向けて出発。4,000mを越えると少し苦しくなってゆっくりと登る。オングチューとKさんは快調だ。10時にゴサインクンド到着。ここはヒンズー教と仏教の聖地。青い水に太陽の光が輝いてまるで極楽のようだ。息を整えたあと湖の周りを一周、昼食を食べて下り始めた。ラウレビナで預けた荷物をもらってそのままシングンバまで下山。高所にいる時間は短いほど良い。高度が下がるとてきめんに体が楽になる。
トレッキング4日目。シングンバ7:40出発、ドゥンチェ11:10到着。ここからはチャーターしたパジェロでカトマンズまで。パジェロとガイドのお金を払ったら手持ちの現金がほとんど無くなってしまった。カトマンズに着いたらもう夜。私とIさんはホテルで下車、そのあとKさんはアパートのあるドゥリケルまでもう1時間。お疲れ様。トレッキングは終わった。その夜はお湯のシャワーを浴びてビールで乾杯。

街道のバッティ(茶店) 安くておいしい

街道のバッティ(茶店) 安くておいしい

すさまじい崩落の後 畑が無くなっている

すさまじい崩落の後 畑が無くなっている

ドゥンチェまで乗ってきたバス

ドゥンチェまで乗ってきたバス

標高2,625mデウラリ

標高2,625mデウラリ

シングンバで泊まったホテルレッドパンダ

シングンバで泊まったホテルレッドパンダ

グンバ(お寺)の中にきれいな仏様がいた

グンバ(お寺)の中にきれいな仏様がいた

この日の泊まり客 マレーシア人、ロシア人、日本人

この日の泊まり客 マレーシア人、ロシア人、日本人

ランタン谷の盟主 ランタン・リルン(7,227m)

ランタン谷の盟主 ランタン・リルン(7,227m)

4,150m付近からのガネッシュ山群

4,150m付近からのガネッシュ山群

4,000mを越えると少し苦しくなる

4,000mを越えると少し苦しくなる

やっと到着 一休み

やっと到着 一休み

青いきれいな湖のまわりを一周できる

青いきれいな湖のまわりを一周できる

石を積んで家を作っていた

石を積んで家を作っていた

ドゥンチェの村はずれ

ドゥンチェの村はずれ

屋根にも横にも人が乗っている

屋根にも横にも人が乗っている

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