ジャンダルム! 届かなかった

敬老の日の3連休は、西穂~奥穂の縦走を計画した。岳遊舎に来てくれたKさんの夢はジャンダルムの頂きに立つこと。それじゃみんなで一緒に行こうかと声をかけたら5人の人が手を挙げた。それに山岳会でも会社でも私の先輩のIさんも加えて7人で行くことになった。

今年は、いつまでも太平洋高気圧が頑張っている。そこに超大型の台風16号が南から接近し、秋雨前線をはるか北海道辺りまで押し上げた。この状態は北アルプスは晴れ。太平洋高気圧が2日間頑張って北上する台風と日本海北部の秋雨前線をブロックすることを期待して入山した。

16日は太平洋高気圧が期待に応えて夏の天気。観光客で賑わうしらかば平からロープウエイで西穂高口、そこから1時間ほど歩いて西穂山荘に入った。西穂山荘は満員の盛況だ。夕方には雲が広がったが基本的に晴れ。明日の縦走成功を念じて床についたが夜半から風が出た。4時起床、風は強いが雲は無く天頂にオリオンが瞬いていた。弁当を食べて5:10、出発する頃には上空にガスが掛かって星は見えなくなった。台風が南から運んできた風なので暖かい。1時間で独標、ここでヘルメットを付ける。標高が上がってガスの中に入った。風は多少強くなったか。更に1時間でピラミッドピークを越えて石の累々と重なる西穂高岳頂上。標高は2,909m。雨が降る気配は無かったがガスは濃くなって足下の石はぬれていた。メンバーの体調も技量も問題無い。時間もある。しかし石がぬれていて滑りやすいこと、ルートの最高点は奥穂高岳の3,190mでさらに300m近く上がると台風の接近と相まって更に強くなると予想されること、そしてそのタイミングで不安定な稜線を歩かなければならないこと、またこの先のエスケープルートは天狗のコルしかないことなどを考え合わせると、安全側に倒れて、続行を希望した人には申し訳なかったがここで断念することを決めた。

降りてくると西穂山荘あたりでも風が強まっていた。しかしガスは晴れてきて時折独標あたりのピークが顔を出す。微妙な判断だった。遠くからジャンダルムに登ることを夢見て参加したKさんには申し訳ない。宿題が残ってしまいました。

 

出発前のしらかば平

独標 ここでヘルメットをつける

西穂高岳 風とガス

しらかば平に降りて来て見上げる西穂高岳

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