2014年1月6日 のアーカイブ

正月合宿は常念岳

2014年1月6日 月曜日

会の正月合宿が復活して3年目。過去2回は爺ヶ岳東尾根に挑戦して2回ともラッセルに苦しめられて頂上に行けなかったので今年は頂上に行きたいと雪の少ない常念岳を選んだ。年が明けた1月3日に須砂度から入り、大平原から南東尾根の末端に取り付き2,200m付近で幕営、4日に前常念を経て頂上アタックし、5日に下山。休みが5日までという人が多いので3日間で必ず下山するという日程優先の計画。
1月3日
須砂度のゲートから林道を約5km歩いた大平原が東南尾根の取り付きだ。少し回り込んで傾斜の緩いところから登り始めるが、藪の中のつぼ足のラッセルに苦しめられた。それでも2時間で尾根の背中まで登ったところで右手にトレースを発見。ここでワカンをつけて更に登る。途中で単独登山者がいた。トレースの主で少し先まで登ったがあきらめてこれから下山するという。やがてトレースが無くなり膝くらいのラッセルでなかなか進まない。三俣からの夏道と合流した少し先でこの日の行動を終了。行動10時間のうち7時間がラッセル。さすがに疲れた。
6:00:須砂度、9:10:尾根に取り付き、10:15:尾根の背中、16:00:2,180m付近で幕営

林道入口をヘッドランプをつけて出発

1月3日 須砂度の林道入口を出発

尾根の末端から取付

尾根の末端から取付

1540m付近 トレースを発見

1540m付近 トレースを発見

1月4日
宵の口で吹いていた風が収まり静かな朝になった。6時出発。1時間ほどで森林限界。稜線にガスが掛かっているが東は薄く富士山まで見えた。ワカンをアイゼンに替えて岩の露出した急斜面を登る。今回のルートで一番テクニカルな部分だが皆快調に登って2時間で前常念。避難小屋は屋根が出ていた。ここで休みの関係で一人下山。この先は緩い傾斜の細い尾根が主稜線まで続き、そこから少し登ると頂上だ。今日は風が弱く時折陽も差して冬とは思えないくらい穏やかで稜線漫歩の気分。といっても転べば両側とも切れているので油断は禁物。頂上直下の斜面もアイゼンが快適に利いてあっけなく頂上。残念ながら穂高方面はガスがかかって見えなかった。ここで長塀尾根から蝶ゲ岳を越えてきたという若い男性の単独行と遭遇。大胆な行動にびっくりだ。
6:00:出発、9:00:前常念、10:30:頂上、13:00:テント帰着

2日目 6:00 出発

1月4日 ヘッドランプをつけて出発

前常念の登り

前常念の登り

前常念から先は尾根が細くなる

前常念から先は尾根が細くなる

ガスの切れ間に頂上が見えた

ガスの切れ間に頂上が見えた

頂上直下の登り

頂上直下の登り

頂上は風も亡く陽もさして穏やか

頂上は風もなく陽もさして穏やか


1月5日
今日も快晴。木々の向こうに赤く染まった前常念がきれい。下山は早い。登って来たトレースを辿り林道から入口のゲート、すぐそばのホリデーゆで風呂に一直線。満足。。。
7:00:出発、10:00:林道、11:40:ゲート

今回は天気が安定していて冬山とは思えないくらいだった。60歳以上のロートル3名、この2年くらいで入った若手4名の力がつながって登頂になった。登頂できて本当によかった。これで次につながる。